健康食品ワンポイントアドバイス

2000年3月、ボストン大学医学部の教授は、グルコサミンによる変形性関節炎の治療に関する15の治験データをまとめて、統計処理を行い、その結果を「アメリカ医学会誌」に発表した。教授が取り上げたのは、1998年以降に論文となって発表され、ランダム化した二重盲検試験で4週間以上にわたってグルコサミンを服用した治験である。15治験のうち4治験では20〜329人の被験者がグルコサミンを服用した。被験者は1日3回500ミリグラムのグルコサミンを経口摂取した。治験の期間は4〜12週問であった。4つのうち3つの治験で、グルコサミンが偽薬よりもすぐれていたのは明確だったが、4つめの治験ではグルコサミンの優位性はわずかだった。では、グルコサミンによる変形性関節炎の改善効果ははっきりと認められたのか。否。そうではない。健康食品の効果を公正に判定するには、被験者を健康食品や偽薬を服用するグループに分ける際に「無作為」であらねばならない。これが「ランダム化」である。だが、4つのうち3つの治験ではランダム化かきちんと実行されていなかったのだ。さらなる問題は、3つの治験のうち少なくとも1人の論文の著者は、グルコサミン製造企業の関係者であった。これでは公正な判定はできない。最後の問題は、3つの治験のうちのひとつに参加した被験者は、変形性関節炎と認定するには症状があまりに軽かった。

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