職業別転職について

社内向け資料作成に代表される「内向き体質」は、社員の人格形成と関係が深い。本来は顧客のための仕事が、上司のための仕事にすりかわっているわけだから、上司が顧客みたいなものだ。「たとえば、改善すべき点と解決策をだせ、と上司からいわれる。それが午後8時ごろの会議で、明日の朝までに作れ、と。もちろん部長は帰りますが、翌朝だすと、『これで100点だと思ってるの?』と嫌味ないいかたで、ネチネチと文句をつけられ、突っ返される。

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このくり返しです。―人2人ではなく、課長以上にはこのタイプが本当に多い」(同)。これは営業系ではなく本社の管理部門での話だ。競合がいないというのは恐ろしい。スピード感も必要ないのだ。こういう上司のもとにいると、どうなるか。「隣の席の人はストレスで胃潰瘍になり、長期療養したあとで会社を辞めてしまった。精神的なストレスが多いので、マジメな人ほど潰されます」(同)。同じ規制業種でも、ANAは、景気に大きく左右される業態なので、マーケティングの発想が弱い。やはり社内向けの活動が重視される。「売上げの数字をあげて業績に貢献しているだけの人よりも、数字が下がっても社内向けの説明をキッチリできて、よい印象を残せる人のほうが、評価が高い。印象管理が重要な職場です」(中堅社員)。こういった内向き組織では、派閥や根まわしといった言葉に代表されるウェットな風土になりがちで、数字でスパッと割り切れるドライなものとは対極にあるのが特徴だ。そういった、上司にとり入ったり、ウェットな人間関係を武器にのし上がりたい人にとっては向いている。

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